ステリアの特長
ステリアなら、
1液で生成が可能
STELIAは、電気分解と触媒反応を利用した次世代型の二酸化塩素生成装置です。亜塩素酸ナトリウムと塩酸を使う従来の2液式と異なり、1液で二酸化塩素の生成が可能となりました。
危険な酸性薬品を必要としないため、安全かつ簡便に二酸化塩素を利用することができます。
二酸化塩素の反応式
- STELIA:
- 2液式(従来法):
- 5NaClO2 → イオン交換 → 5HClO2
→ 触媒反応 → 4ClO2+HCl+2H2O - 5NaClO2+15HCl → 4ClO2+5NaCl
+11HCl+2H2O
原理
二酸化塩素濃度は1,000ppmのため、安全に取扱いができます。
従来法の二酸化塩素溶液に比べ腐食性が少なく、また乾燥残渣が僅かです。
二酸化塩素溶液は、専用タンク内で
1ヶ月間程度保存できます。
触媒と電解槽は
長期間使用することができます。
ステリア生成二酸化塩素溶液の特性評価
細菌・真菌・ウイルスなどに幅広い除菌効果
二酸化塩素は、強い酸化作用により細菌、芽胞菌、真菌、ウイルス、原虫など幅広い微生物に対して優れた除菌効果を発揮します。
各種微生物に対する除菌効力試験
- 試験方法:
- STELIA生成液を希釈してClO2濃度0.5mg/Lの試料を調製。試料19.8mLに試験菌液0.2mLを接種し25℃で所定時間経過後、液を1mL採取しチオ硫酸ナトリウム0.5%加LP希釈液9mLを添加。段階希釈して寒天平板混釈法により生菌数を測定した。
- 試験菌:
-
- ① Escherichia coli (NBRC 3972)
- ② Staphylococcus aureus (NBRC 13276)
- ③ Pseudomonas aeruginosa (NBRC 13275)
- ④ Legionella pneumophila (ATCC 33153)
- ※検出限界:
- L.pneumophila(102CFU/g)、
その他(101CFU/g) - 試験結果:
- STELIA希釈液(ClO2濃度0.5mg/L)は、レジオネラ菌を1分間で5桁以上減菌。また大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌を3分間で5桁以上減菌した。
レジオネラ属菌に有効!バイオフィルムを
効果的に除去
循環式浴槽、冷却塔、給湯設備などの人工的な水循環設備において増殖しやすいレジオネラ属菌。二酸化塩素は、優れた透過性でレジオネラ属菌が多く生息するバイオフィルムの内部にまで浸透し、内側からバイオフィルムを破壊。次亜塩素酸ナトリウムでは得られない、確かな除菌効果を期待できます。
バイオフィルム除去試験
- 試験方法:
- バイオフィルムが付着したシリコンホースにSTELIA希釈液(ClO2濃度0.5mg/L)を流量1.3L/minで64hr通液後、外観状態の変化を確認した。
- 試験結果:
- 二酸化塩素溶液の通液処理により、付着バイオフィルムはほとんど除去された。
pH・有機物の影響が少ないため様々な水環境で有効
二酸化塩素は、pH4〜10の広いpH範囲で除菌力の低下がなく、また有機物による影響を受け難いため、循環式浴槽や冷却塔など様々な水環境で効果的に使用することができます。
二酸化塩素および塩素のpH値と
酸化還元電位の関係
- 試験方法:
- STELIA生成液および次亜塩素酸ナトリウムをそれぞれClO2濃度1mg/L、Cl2濃度1mg/LとなるようpH緩衝液で希釈し、酸化還元電位を測定した。
- 試験結果:
- pHが高くなるにつれ塩素の酸化力は大きく低下したが、二酸化塩素の酸化力低下は僅かであった。
トリハロメタンなどの発がん性物質を
副生しない
現在、日本で広く使われている次亜塩素酸ナトリウムは、有機物と反応してトリハロメタンなどの発がん性物質を副生することが知られています。二酸化塩素は、こうした発がん性物質を副生しないため、安全・安心な水環境を作ることができます。
ステリアはこんな所に有効です
Effective
RO膜のバイオファウリング対策
長寿命化!コスト削減!
メンテナンス効率アップ!
RO膜の性能を長期間安定して維持する上で、微生物による膜の閉塞“バイオファウリング”を抑制することは重要な課題のひとつです。
従来、RO膜の除菌には有機系や塩素系の除菌剤が用いられてきましたが、これらの除菌剤はバイオフィルム除去力が弱いため、バイオファウリングを十分に抑制することができませんでした。また塩素系除菌剤は、ポリアミド系RO膜を劣化し、膜寿命を低下させるといった問題がありました。
二酸化塩素は、ポリアミド系RO膜に対する劣化影響の少ない除菌剤であり、その優れた透過性と酸化力によりバイオファウリングを効果的に抑制します。
二酸化塩素溶液(ClO2)による
RO膜の劣化影響評価
- 透過水量
- 脱塩率
方法:
各社RO膜にClO2溶液 0.5mg/L1)を 100hr 通液後、透過水量および脱塩率2)の変化を確認した。
- 1)STELIA生成液を脱塩素水で希釈して調製
- 2)原水条件:導電率 500µS/cm、圧力 0.7MPa
※25℃換算値
結果:
供試RO膜いずれも、二酸化塩素溶液通液後の膜性能低下は認められなかった。
-
Effective
冷却塔
-
Effective
循環式
浴槽
循環式浴槽、
冷却塔の
レジオネラ対策
循環式浴槽、冷却塔、給湯設備などの水循環設備で増殖しやすいレジオネラ属菌。
バイオフィルム中に生息することが多いため、従来の塩素消毒では除去が困難となっていました。
二酸化塩素は、バイオフィルムへの浸透性に優れているため、こうしたレジオネラ属菌に対して優れた除菌効果を発揮します。また、アルカリ性の水質でも除菌力の低下がないため、循環式浴槽や冷却塔で有効に作用します。
レジオネラ属菌の危険性
自然界の土壌や淡水に広く生息するレジオネラ属菌。この細菌を含んだエアロゾルを吸入するとレジオネラ症を発症することが知られています。レジオネラ症の発生件数は年々増加し、主な発生源となりうる循環式浴槽や冷却塔では、徹底した洗浄・消毒処理が求められています。
レジオネラ症の報告件数
※国立感染症研究所 感染症発生動向調査週報のデータを基に作成
レジオネラ・ニューモフィラに対する
除菌効力試験
-
生菌数 2.1×107CFU/g
未処理
-
生菌数 <102CFU/g
STELIA希釈液、1分間作用
(ClO2濃度0.5mg/L)
試験方法:
STELIA生成液を希釈してClO2濃度0.5mg/Lの試料を調製。試料19.8mLに試験菌液0.2mLを接種し25℃で1分間経過後、液を1mL採取しチオ硫酸ナトリウム0.5%添加LP希釈液9mLを添加。段階希釈して寒天平板塗抹法により生菌数を測定した。
試験菌:
Legionella pneumophila (ATCC 33153)
Effective
その他
の用途
- 湿式スクラバーの
バイオフィルム除去、脱臭 - 食品加工場の
環境・機器の除菌、脱臭 - 畜産施設・器具の除菌、脱臭
- 医療機器・器具の除菌
- 実験設備・機器
(安全キャビネット等)の除染 - ホテル客室の脱臭